受託業務

 沖縄県は、四方を海に囲まれた島嶼県であり、亜熱帯海洋性気候に属するため、高温多湿で飛来塩分の多い激烈な塩害環境にあります。
 また、台湾産骨材や本部産石灰岩に貫入したヒン岩によるアルカリ骨材反応(ASR)が確認され、これらの骨材を使用しない対策を講じてきたが、近年では新川沖産海砂によるASRも確認されました。このため、平成27年1月31日に開通した伊良部大橋では、上部工・下部工コンクリートにフライアッシュ(FA)を配合し、塩害やASRの抑制効果が高い高耐久性フライアッシュコンクリート(FAC)を採用しました。
 この実績を受けて、沖縄県内では現在建設中の南部東道路や中城湾の人工島へアクセス橋梁(県道20号線)、那覇大橋や大保大橋の掛替工事などでもFACが採用されています。
 沖縄県土木建築部では、今後もFACの利用促進し、コンクリート構造物の耐久性向上を図ることを目的に「沖縄県におけるフライアッシュコンクリートの配合及び施工指針」(FAC指針)を平成29年度に策定しています。

■ 初版策定 平成29年1月
■ 第1回改訂 令和元年5月
■ 第2回改訂 令和6年3月